昔から老眼鏡という言葉はよく使われますが、
- 遠近両用
- 中近両用
というレンズも老眼鏡に代わるものとして最近はよく使用されます。
この2つのレンズの意味がよくわからないという人も多いので、今回は老眼鏡と遠近両用、そして中近両用レンズの違いについて説明をしたいと思います。
老眼鏡の使い方
老眼鏡というのは手元を見えやすくする道具です。
拡大鏡、ペンダントルーペともよく比較されますが、実物を拡大させて見えるようにするルーペと違って老眼鏡は実物通りの大きさで手元のものを見えるようにします。
参照
老眼鏡というのは手元や近くを見るためだけの機能で、逆に遠くを見たりする日常用、普段使いとしては向いていないといえます。
たとえば運転用としてなどに使用すれば遠くが見えにくく事故をしてしまう可能性もあります。
参照
つまり老眼鏡とは遠くを見るために作られていないので、手元を見るときにだけ使うものと考えると良いということになります。
遠近両用と中近両用レンズの使い方は普段使い?
さてこの2つのレンズですが、結論からいいますと
- 遠距離
- 中距離
- 近距離
と3つの距離感を網羅した度数が入るレンズとなります。
レンズの上部に遠距離度数、中間に中距離度数、そして下の部分には近距離度数を入れます。
人間の目線は
- 遠くを見るときには上のほうを向く
- 中距離を見るときには目線と同じ高さあたりに向く
- 近距離を見るときには下のほうを向く
というようになっていますが、この人間の目線の特徴を基本にしてそれぞれの距離感に合わせた度数をその位置に設置することですべての距離感を見えるようにしたものといえます。
遠近両用レンズは
- 遠距離 レンズの上5割程度
- 中距離 レンズの中心部分の真ん中付近だけ
- 近距離 レンズの下部分の真ん中付近だけ
中近両用レンズは
- 遠距離 レンズの上2割程度の真ん中付近だけ
- 中距離 レンズの中央部分5割程度
- 近距離 レンズの下3割程度の真ん中付近だけ
と度数レンズの配置に違いがあります。
遠近両用は遠距離の度数レンズ部分が大きいので日常用に向き、中近両用は中距離の面積が大きいので室内用や読書用など手元用に向いているといえます。
ちなみに近視の人で老眼が入ればすべての距離に度数を入れますが、裸眼で老眼になった人の場合遠距離部分に度を入れないということも可能となります。
老眼鏡は上記でもいいましたが手元を見るときにだけかけるものといえますが、遠近両用や中近両用は遠距離から近距離まですべて自分の視力に合わせたものとなるので常用や普段使い向きといって良いでしょう。
老眼と遠視の違いとは?
老眼の他に遠視というものもありますが、また老眼とも違います。
遠視は一般に子供の時期に出ることが多いのですが、老眼とは年齢が高齢になってから基本的に出る現象です。
老眼は近くが見にくくなるということですが、遠視ではさらに遠くも見にくいとう現象も併発します。
このようなところが老眼の遠視との違いといえます。
参照
遠視についてはまた遠視用のメガネやレンズがあり、老眼鏡とはまた違います。
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