メガネでは度数とともにレンズの種類というものも選択しなければいけません。
ただしメガネ屋さんでメガネを購入という場合には、多くの場合店員さんが自動的にレンズの種類は選んでくれます。
そのためほとんど意識をしたこともないという場合も多いです。
正直いってこのページのレンズの種類に関しては信頼できるメガネ屋さんで購入すればあまり知る必要もないと思いますが、メガネ購入前にサラッと押さえておくと良いと思います。
メガネのレンズの5つの種類
まず大きく分ければ以下の2つにレンズは分類することができます。
- 単焦点レンズ
- 累進多焦点レンズ
- バイフォーカルレンズ
- 外面累進レンズ、内面累進レンズ、両面累進レンズ
- 球面レンズ、非球面レンズ
特に重要な項目は単焦点か累進多焦点レンズか、また球面か非球面レンズかということになります。
単焦点レンズとは?
単焦点レンズとは文字通りにどこか一点しか焦点を合わせることができません。
つまり遠方、近方のどこか一点に焦点を合わせるというものです。
その焦点以外の箇所については本人のピント調節能力を使用します。
実際に使用されるパターンとしては
- 近視の人が遠くに焦点を合わせる単焦点レンズを使用する
- 遠視の人が近くに焦点を合わせるレンズを使用する
- 老眼の人が近くに焦点を合わせるレンズを使用する
などといったものがあります。
近視があって老眼になった場合にはこの単焦点レンズは使用することができません。
ただし単焦点レンズにはレンズ全体の度数が同じなので、視界を広くとれるというメリットがあります。
累進多焦点レンズとは?
累進多焦点レンズとはやはり文字通りに複数に焦点を合わせるレンズとなります。
レンズの上方部分は遠くを見やすくする度数にし、逆に下方に行くほど近くを見やすくするような度数にするというようなレンズとなります。
つまりごく自然に視線が通るレンズの箇所にそれに合った度数を累進的に設置することができるのがこの累進多焦点レンズの特徴となります。
累進多焦点レンズの説明だけを見れば非常に便利なような気もしますが、デメリットもあります。
それはレンズの中心はよく見えるのですが、レンズの横端に近くなるほど視界に歪みが出ることです。
レンズはゆるやかなカーブを描いていますが、これによって技術的にレンズの端のほうは正常な視界を維持できないとなります。
例としては
- 遠近両用レンズ 30センチから遠くまでを見やすくする
- 中近両用レンズ 30センチから2メートルの間を見やすくする
- 近々両用レンズ 30センチから70センチの間を見やすくする
などがあります。
この他に近くだけ専用で見えやすくするレンズもありますが、使用用途としては30センチ程度を見やすくするものとなります。
遠近両用レンズだと老眼鏡として最近はよく使用されるようになっています。
これまで近視であったり、遠視であった場合にはそれに老眼が加わると遠近両用レンズだと遠くも近くも両方を矯正することができるようになります。
中近両用レンズは中距離と近距離とを網羅したレンズといえます。
そのため室内あるいは手元を見るためのレンズといえるでしょう。
近々両用レンズとは手元であっても2つの距離に度を合わせるレンズとなります。
たとえば手元の書類の距離、そしてそれよりもやや遠いパソコンの距離に合わせるような感じになります。
バイフォーカルレンズとは?
これは昔の老眼鏡でよく使用されていたレンズです。
二重焦点型レンズともいわれますが、レンズに境目があり、
- 境目の上部は遠くを見る度数
- 境目の下部は近くを見る度数
というようなものになります。
最近では三重焦点型になっているものもあり、近距離、遠距離、中距離と3つの境目があるレンズも発売されています。
レンズにゆがみが出ないというメリットはありますが、一見して老眼鏡とわかってしまうという見た目のデメリットから今はこのバイフォーカルレンズをしている人は非常に少ないです。
外面累進レンズ、内面累進レンズ、両面累進レンズとは?
累進レンズのどのタイプかで視線移動や視界範囲に関係してきます。
- 外面累進レンズ レンズの外側のみが累進設計、視線移動がスムーズにできる
- 内面累進レンズ レンズの内側のみが累進設計、視界の範囲が広くなる
と従来はこの2つのタイプしかなかった時代もありましたが、現在は両面累進レンズが開発されました。
両面累進レンズは外面と内面累進レンズの2つのメリットを組み合わせたようになっているのでまず迷うことなく両面累進レンズが良いと思います。
球面レンズと非球面レンズとは?
結論からいいますと最近の主流は非球面レンズです。
- 非球面レンズ レンズの中心と外側との度数が違うレンズ
- 球面レンズ どの部分の度数も同じレンズ
と簡単にこの2つのレンズの違いを説明しますとここが違います。
もともと球面レンズが主流でしたが、欠点がありました。
その欠点とは、焦点が1点に合わないということがあったということです。
そのため以下のようなデメリットを生じることもありました。
- レンズに虹のような色がついたように見える
- 見え方がゆがむ
- 端のほうで見れば焦点が合わないことでクリアに見えない
この焦点の問題を解消するものとして開発されたのが非球面レンズです。
一般に非球面レンズのほうが価格は高めですが、個人的には非球面をおすすめします。
非球面レンズのメリットとしては以下のようなものがあります。
- 見え方のゆがみが少なくなること
- レンズの厚みが薄くなること
レンズが薄くなるのでたとえば近視レンズだと目が小さくなる欠点も補うことができやすいのも非球面レンズといえます。
ただし非球面でも相性は個人間でやや違うかもしれませんので、試着してみて非球面で大丈夫か確認して欲しいと思います。
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