メガネレンズに傷がつく場合がありますが、その場合に研磨剤を使用して傷を取るということを考える場合があるかと思います。
この研磨剤についてはいくつか候補がありますが、今回は研磨剤の種類とその適性について説明をしたいと思います。
メガネレンズと研磨剤
よく候補に上がるのは以下のような研磨剤となります。
- 研磨剤の含まれているメガネクロス
- ピカール(金属磨き)
- 研磨剤の含まれた歯磨き粉
ほとんどがこのような研磨剤を使用してレンズの傷を何とかしようと考えるようになっています。
メガネレンズの傷を研磨剤で取っても良いのか?
たしかに上記のような研磨剤で軽く研磨すればレンズ表面の傷がなくなるか、薄くなって目立たなくなるでしょう。
しかし
- レンズのコーティングがはがれてしまう
- レンズの形が変わるので見え方が変わる
- レンズの度数が変わってしまう
といった弊害が出てきます。
そのため結論からいいますとレンズの研磨剤による傷取りはしてはいけないといえます。
研磨というのは削るという意味になりますが、レンズの厚さ、そして表面には機能があります。
それを失わせるということになり、研磨前のレンズの状態を取り戻すことにはなりません。
参照
このページにもあるようなコーティングがレンズ表面にはほどこされていますが、それがはがれることになります。
反射防止、撥水、汚れ防止、紫外線カットなど重要なコーティングがはがれることになります。
またレンズの厚みが変わるのは度数が変わることでもあるので、度数の合わないメガネをするのと同様の状態となります。
そのため眼精疲労を招き、視力に影響してきたり、老眼を早めることにもなりかねません。
参照
レンズの傷を取る、修理、補修する方法は存在するのか?
ではメガネ屋ではレンズの傷にどう対応しているのかということですが、基本的にはレンズ交換という形での対応となっています。
レンズの傷取りはしないですし、またコーティングの張り替えなども行っていません。
依頼できなくはありませんが、受付してくれるところは非常に少ないといいますかほぼ皆無といって良いです。
傷取り、コーティングの張り替えまでやればレンズの何倍も手間と費用がかかるのがその理由となっています。
レンズの寿命と買い替えへの判断
レンズ交換といえばお金がかかるので誰もしたくはないですが、実際にはメガネフレーム、レンズとも寿命というものがあります。
- フレーム 劣化による寿命
- レンズ 視力の変化による寿命
というような状況となって買い替えするタイミングというものがあります。
参照
人間の視力は3年程度で変わるということでレンズは3年、フレームも3万以下のものだとやはり3年程度で型崩れを起こすというようになります。
フレームの劣化はレンズが正常な位置に来ないことを意味し、それによって眼精疲労、そして視力への悪影響というようなデメリットもあります。
レンズの傷の研磨剤という場合にはレンズ交換、あるいはフレームの買い替えも含めて劣化しているかどうか使用年数に沿って考えるべきといえるでしょう。
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