メガネは金属系フレーム、プラスチックフレームとまず2つに大別されます。
このプラスチックフレームにはさらに材質でいくつかに分類できますが、その中に
- セルロイド
- アセテート
といったものなどがあります。
結論からいいますと現在のプラスチックフレームではアセテート製が隆盛となっていてシェアも圧倒的に多いわけですが、セルロイドも昔は隆盛した材質ではあります。
この2つのフレームにどのような違いがあるのかについて解説をします。
セルロイドフレームが衰退した理由
もともとアセテートが出てくる前はプラスチックフレームといえばセルロイドとなっていました。
今でもセルフレームという言葉があり、プラスチックフレームのことを指しますが、このような言い方をされる場合もあるくらいです。
隆盛していたこのセルロイドがなぜメガネフレームの材質から衰退していったのかですが、
- 発火性がある
- 臭いがある
ということで敬遠されたとされています。
またワシントン条約によって国際取引が禁止され、ヨーロッパやアメリカでも使用禁止となり、そのため今ではこのセルロイドフレームを作るブランドは相当少なくなったということも大きな理由だといえます。
しかし今でも後述しますが今でも一定のブランドはセルロイドにこだわって開発しているところもあります。
セルロイドフレームのメリット
もともとプラスチックフレームに多く使用されていたということで
- 弾力性がある
- 硬質であること
- 独特のつやがあり見た目に優れる
といったメリットがあります。
弾力性に関していえば、かける人の顔の形になじみやすいともいわれます。
人間の顔の形はみな異なりますが、セルロイドメガネはかけるほどにその人の顔の形に沿って自然にフィットしてくるといわれます。
この点はセルロイドメガネを愛好する人には評判だったと記憶しています。
セルロイドフレームにこだわるブランド
日本では今現在セルロイドフレームを見つけるのが難しいかもしれません。
しかしそれでもセルロイドで有名なブランドといえば金子眼鏡になります。
1997年に開発された泰八郎謹製でセルロイドフレームが再興されたといえます。
アセテートのメリットとセルロイドとの違い
現在のプラスチックフレームといえばまずそのほとんどがアセテートです。
アセテートのメリットというのは
- 透明度の高い材質であり着色しやすい
- 加工がしやすい
というところになります。
硬さ、弾力性といったところはセルロイドに劣りますが、その代わりに加工しやすさが特徴の材質となります。
何も考えずにメガネチェーンに行くとまずこのアセテートフレームを買ってしまうことがほとんどですが、
- 色の綺麗なフレームにしたい アセテート
- 劣化しにくいフレームにしたい セルロイド
といった比較になるのではないかと個人的には思います。
セルロイドとアセテートとの寿命や頑丈度の違い
メガネは自然と型崩れをし、劣化してきます。
もともとプラスチックフレームは金属系フレームよりも劣化が早いのですが、セルロイドとアセテートの寿命とを比較しますとセルロイドのほうがやや寿命は長いといって良いでしょう。
とはいっても倍も長持ちするということもないので1年程度変わるかな?という程度に考えてもらっても良いです。
参照
この材質の頑丈度とともに汚れへの耐性もやや違いがあります。
プラスチックフレームでは耳当たりに白い汚れが数年で出てきます。
- 整髪料
- 皮脂
参照
「セルフレームやセルロイドが白くなる原因!研磨、磨きで劇的洗浄」
などが付着することによるものですが、セルロイドでは磨くことでこの白い汚れが取れやすいのですが、アセテートは取れにくいといえます。
この場合研磨といってアセテートの材質を削り、白い汚れのついていない箇所まで削って見た目を回復するしか方法がないとなります。
もし寿命、あるいは汚れへの耐性という点から考えればアセテート、あるいはセルロイドでもなく金属系フレームのほうが優れているといって良いと思います。
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